USBメモリを使っていると、突然「読み込めません」と表示されたり、エラーが出たりすることがあります。そんなとき役立つのが フォーマット(初期化) です。
この記事では、フォーマットの手順だけでなく、FAT32 / exFAT / NTFS の違い、アロケーションユニットサイズ、クイックフォーマット、デバイスの規定値を復元 など、気になる設定項目もまとめて解説します。
目次
1. フォーマットするとどうなる?(ビフォーアフター)

Before(フォーマット前)
- データがたくさん入っている
- ファイルが壊れて開けないことがある
- 機器によっては「読み込めません」と表示される
After(フォーマット後)
- データがすべて消えて空の状態になる
- エラーがリセットされ、新品同様に使える
- WindowsやMac、テレビなど環境に合った形式で利用可能
👉 フォーマットとは、USBを「まっさらに初期化して環境に合わせる作業」です。
2. フォーマット前の注意点

- データはすべて消える → 必ずバックアップを取る
- 復元は難しいので、大切なファイルは事前に保存しておく
3. フォーマット前に形式を確認する方法

- USBを差し込む
- エクスプローラーで「PC」または「このPC」を開く
- USBドライブを右クリック → 「プロパティ」
- 「全般」タブで ファイルシステム(FAT32 / exFAT / NTFS) を確認
4. フォーマットの手順

- USBドライブを右クリック
- 「フォーマット」を選択
- 設定を選んで「開始」をクリック
- 数秒~数分で完了 → USBを開いて空なら成功
5. フォーマット画面の設定項目

それぞれの設定項目について、以下に記しましたので確認してください。
ファイルシステム(形式)
項目 | FAT32 | exFAT | NTFS |
---|---|---|---|
登場年 | 1996年 | 2006年 | 1993年(Windows NT) |
最大ファイルサイズ | 4GB | 理論上無制限 | 実質無制限 |
最大パーティション | 2TB(Windowsは32GBまで) | 128PB(理論値) | 16EB(理論値) |
互換性 | Windows / Mac / 家電 / ゲーム機 | Windows / Mac / SDXC | Windows専用(Macは読み取りのみ) |
特徴 | 最も互換性が高い | 大容量ファイル対応 | セキュリティ・信頼性が高い |
向いている用途 | 32GB以下、古い機器 | 32GB以上のUSBやSDカード | Windows専用HDD・システム |
👉 使い分けの目安
- 32GB以下 → FAT32
- 32GB以上 → exFAT
- Windows専用 → NTFS
アロケーションユニットサイズ
- データ保存の最小単位
- 小さい値 → 小さなファイルを効率よく保存
- 大きい値 → 大きなファイルの読み書きが速い
- 基本は既定値でOK
ボリュームラベル
- USBに名前を付けられる(例:MY_USB)
クイックフォーマット
- チェックあり → 表面だけ初期化(速い・数秒)
- チェックなし → データ完全消去+不良セクタ確認(時間がかかる)
- 普段はクイックでOK、人に渡すときはフルフォーマット推奨
デバイスの規定値を復元
- USBをメーカー推奨の初期設定に戻す機能
📌 容量別の違い
- 32GB以下 → FAT32
- 32GB以上 → exFAT
- 外付けHDDなど → NTFS
👉 迷ったら「規定値を復元」で安心
まとめ
- フォーマット=USBを初期化して環境に合わせる作業
- ビフォーアフター → データ満載→空っぽ・新品同様
- 形式確認 → プロパティからチェック
- FAT32 → 互換性重視、小容量
- exFAT → 大容量対応、Windows&Mac両対応
- NTFS → Windows専用、セキュリティ重視
- アロケーションユニットサイズ → 基本は既定値でOK
- クイックフォーマット → 普段は速い、譲渡時はフル
- デバイスの規定値を復元 → 容量に応じて自動設定
USBメモリを正しくフォーマットすれば、エラーが解消され、再び快適に使えます。
ぜひこの記事を参考にして、ご自身の環境に合った設定を選んでみてください。
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